緑一色の丘の上に25床で始まった小さな病院が、30年経った平成の初めに、現在の本館が新築落成し病棟の一部と共に、検査部門に新たにCTを備えるなど診療部門の充実を図りました。その後、今日までの20年の間に、エコー、CT及び脳波計の更新などを行い、平成18年には2つの療養病棟、体育館さくらホールを新築いたし今日に至っておりますが、50周年になる今年はグループホーム、共同住宅を建てて長期入院の方の社会復帰に備えております。
この半世紀の間に、精神科医療に関しては徐々に改善が行われ、2006年(平成18年)には障害者自立支援法が施行され、身体障害、知的障害、そして精神障害が同列に対象となり市民権を得たわけで、社会復帰に向けて行政が取り組みを始めました。
私共は開設以来、常により良い精神科医療と療養環境を目指して、信頼され安らぎのある病院である為に、各部門の職員の方々と志を一つにし努力いたして参りました。50年の節目に当たり、共に歩んできた職員の皆様に改めて感謝を深くいたし、さらにこれからも一層の協力をお願い申し上げます。
(平成22年1月)